2016年1月23日土曜日

短編「M・T・P番外編 怪盗家族計画」公開されています

あけましておめでとうございます。

俺の心はまだなんにも明けちゃいないんだよ……!
という気持ちで抵抗しているうちに一月が終わりつつあるので、諦めて明けてみることにしました。

で、抵抗しているせいで1月1日から読売プレミアムというサイトで短編「M・T・P番外編 怪盗家族計画」が公開されていることを、昨年末にTwitterでちょろっと告知した以外にろくに宣伝していなかったので、いまさらですが宣伝開始しますね……。

クリックでサイトへジャンプします
「M・T・P番外編 怪盗家族計画」は、タイトルの通り、M・T・Pシリーズの番外編で、完結巻である二巻のあとに読むことを想定されているお話ですね。
本編の結末などを前提に書いているので、こちらを先に読んでしまうと、本編のオチがある程度察することができてしまうと思うので、後に読むことを推奨いたします。

公開は連載形式で、1日から月末まで一ヶ月間毎日少しずつ公開されていく感じです。長さ的には約二万字なので、原稿用紙で約50枚。本編の一章辺りのの三分の二くらいの長さですかね。

さて、肝心の内容ですが、本編の三ヶ月後、主人公のルウィンが会ったことのない父親のことを、初めて母親から聞く、というような感じになっています。いま書きながら思ったんですけど、このあらすじの時点で「本編に父親が出てこないし詳しいこともわからない」というネタバレになっていますね、これ。まあいいんですけどね!

M・T・Pの短編で困ることは、とにかく長さですね……。
ストーリーの密度的に「うん、二万字もあれば余裕でしょ」と思って書きはじめるんですけど、このシリーズ、とにかく語り手のルウィンがいちいちリアクションをとるし余計なこと気にするしくだらない自分語りするしいちいとドジを踏んで状況を面倒くさくするし、で予定より長くなるんですよね……。
前に書いた短編「M・T・P番外編 お姫さま泥棒計画」(電子書籍として各ストアで税抜き100円で販売中。安い!)では露骨にそのせいで予定より長くなりましてね。でもそのぐだぐだがないとルウィン、およびM・T・Pシリーズといえないし……というジレンマに悩むわけです。

そこで今回の「怪盗泥棒計画」では、別の人間が書いた回想録をルウィンが読むという、作中作の形で八割方の話が進行しています。ルウィンとはちがうざっくりとした語り口なので、ストーリーがザクザク進むよ。
23日現在は、ちょうどその作中作が佳境に入った辺りですね。果たしてバナーイラストの少女は一体何者なのか!?(迫真)

ちなみにこの読売プレミアムというのは、読売新聞定期購読者に向けた月額制サイトで、読売新聞を定期購読していればわずか月額150円で読むことができる、というサイトです。個人的にはいろんな作家の、ここでしか読めない書きおろし短編が読めるというのが一番の目玉ですね。

小説は三ヶ月だっけな? それくらいのあいだ公開されているので、毎日少しずつ読むのもよし、終わってからまとめて読むのもよし、という感じです。
M・T・PシリーズのレーベルであるC☆NOVELS fantasiaからもいろんなシリーズ番外編が公開されていて、現在では自分の作品以外に、海原育人さんの「蓮華くんの不幸な夏休み」シリーズや、天堂里砂さんの「神様は突然やってくる」シリーズ、岡野めぐみさんの「ひみつの放課後委員会」シリーズの短編を読むことができますね。読売新聞を定期購読されている方には是非ともおすすめです。

読売新聞を定期購読されていない方はこの機会に定期購読を……!
といいたいところですが、難しい場合は、いずれ電子書籍化される可能性が高め(確定じゃないですけど、いままでここで掲載された拙著はすべて電書化されているので多分……)ですので、その時までM・T・Pのこと忘れないでね……という感じです。

さてさて、2015年はM・T・PにはじまってM・T・Pに終わってしまい、人生も執筆もほかのことはなにもしていない感じだったのですが、無事完結したことだし、今年はいろいろと新しいことをやらなくてはなあ。その成果を本年中に皆様にお届けできるのかはまったくわかりませんが、息切れしない程度にがんばろうと思います。まあすでに息切れしてる気がするんですけどね……!

というわけで、いまさらですが本年もよろしくお願いいたします。
さしあたって、このブログをもっとこまめに更新しよう……